ペイオフとは

ペイオフ実施までの流れ

万が一、銀行が破綻してしまったら、どうなるのでしょうか。銀行などが破綻したからと言って、必ずペイオフが行われるわけではありません。国の政策としては、他の健全な金融機関が業務を受け継ぎ、そのために必要なコスト等を預金保険機構が資金援助する「資金援助方式」の方が破綻に伴う混乱を最小限に止めることができるとして、優先させる方針です。

ペイオフが決定されると、預金保険機構は保険金の支払期間、支払場所、支払方法、支払取扱時間等を運営委員会で決定し、官報等により公告します。また報道発表や破たん銀行の支店への通知、預金者への書簡を送って公表します。これらの事項は、預金保険機構のホームページにも掲載されます。

保険金の支払方式には、預金者に「直接保険金を支払う方式」と「預金設定方式」があります。直接保険金を支払う方式の場合には、預金保険機構は、預金者に保険金の額等を記入した保険金支払通知書・保険金支払請求書を郵送し、預金者からの保険金の支払請求に基づいて、保険金を支払います。一方、預金設定方式の場合には、預金保険機構が破綻金融機関以外の金融機関に預金を預け入れて金額を受け取るための口座を開設し、預金通帳の交付等を行ないます。

預金者が保険金を受け取るには、預金者自身が、保険金の支払期間内に、預金保険機構に対して保険金の支払を請求する必要があります。預金者が支払期間内に請求を行わなかった場合には、預金保険機構が災害などのやむを得ない事情があると認めた場合を除いて、保険金を受け取ることはできません。ペイオフ対象外の預金等と同じく、破綻した金融機関の倒産手続が済んでから、金融機関の財産の状況に応じて破産配当金として受け取ることになってしまいますから、注意が必要です。

預金者が破綻した銀行から借り入れを行っている場合は、預金と借入金の相殺ができる場合もあります。これもこちらから申告する手続きが必要ですしで、また支払等にかなりの日数がかかると見込まれるようなときは、普通預金の残高(元本のみ)のうち60万円までを仮払金として支払うことが1週間以内に決定します。

銀行が破綻したからと言って過剰に心配する必要はありません。慌てず保険機構からの書簡は隅々までよく読み、どこがどう変わったのかを冷静に確認します。必要であれば自分から意思表示し、請求しなければならない事柄もあります。そのためにもペイオフ実施に対する知識は、前もって知っておく必要がありますね。