ペイオフとは

取り付け騒ぎとは

取り付け騒ぎとは、銀行などの金融機関が経営破綻するなどの噂や、不確かな情報による信用不安から預金者が不安に駆られ、預金を下ろそうとして金融機関の店頭に急激に殺到して混乱を起こす事態をいいます。過去日本でも取り付け騒ぎは何度か起きています。そのほとんどは、たわいもないような根拠のない噂話や、冗談・いたずらともとれるような発言で起きているのが、驚きです。

1927年には当時の大蔵大臣が衆議院予算委員会で「東京渡辺銀行がとうとう破綻をしました。」と間違った情報を発言してしまいました。このことが引き金で全国各地で「銀行が危ない」という噂があっという間に広がり、あちこちで取り付け騒ぎが起こったのです。そしてこれは社会全体の金融恐慌に発展し、「昭和金融恐慌」と呼ばれ、金融史上最大の取り付け騒ぎと言われています。騒ぎの背景には、第一次大戦後の不況やそれにともなう中小銀行の経営悪化、関東大震災の処理のための膨大な費用が不良債権化していたことなどがあります。またそうした金融不安に対しての未熟な政治処理があると言われています。※ 昭和金融恐慌について

1973年には高校生同士の冗談から、愛知県にある豊川信用金庫の経営が危ないと間違って解釈されて広まり、取り付け騒ぎにまで発展しました。この時は短期間に約26億円もの預金が引き出されたということです。この時はさらに「職員が使い込んだ」「理事長が自殺した」というオヒレハヒレまでついて噂が拡大したようですが、信金の依頼によってマスコミがデマであることを報道し、理事長本人が窓口に立ったことで、事態が沈静したという事です。

2003年12月「佐賀銀行倒産メール事件」という事件が起きました。ある20代の女性が「佐賀銀行が倒産するそうだ」というメールを友人知人に大量に流し、それがチェーンメール化して瞬くまに情報が広がり、不安に駆られた預金者が押し掛け、ATMの中の現金がなくなるなど、1日で180億の預金が引き出されたり、解約されたりしたという事です。

取り付け騒ぎが起こった金融機関では、窓口での対応や多額の預金払戻しによって、通常の業務ができなくなります。またどんな金融機関でも全預金を払い戻すことのできる現金をいつでも保有していることはあり得ません。資本が激減して経営が立ちゆかなくなり経営危機に陥ったり、最悪の場合、そのまま破綻に至る場合もあります。

今、携帯やスマートフォンのSMSと言われる短い文章による情報伝達や、ブログ・ツイッターなどのWebサービスがあっという間に広まっていますね。それによる事件も日常的といえるほどに報道されています。人間というものは、自分の知った情報は、誰かに教えたくなる動物なんでしょうね。個人だけではなく企業・政党などの情報も瞬時にWeb上を駆け抜けてしまいます。単純に間違った情報やいたずらだけではなく、故意に悪意を持った情報までが溢れかえり、自分もいつの間にかまきこまれてしまう恐れがあるとしたら、大変恐ろしいことですね。

中にはまともに注意喚起しているものなどもあるのでしょうから、何を信じていいのかわからなくなってしまいます。何か気になる情報に接したら、まず疑ってかかることと、ペイオフならペイオフとはどんなもので、自分にとってどのような関わりがあるものなのかの知識をきちんと持つこと、ぐらいしか対応策は考えられないのですが。